電源オフで津波注意報流れず 仙台の防災無線

フィリピン沖で発生した地震に伴う津波注意報が出た8月31日夜、仙台市で約1時間半にわたり、防災無線から注意報を知らせる音声が流れないミスがあった. 仙台市が1日発表した. 市消防局の無線機の電源が入っていなかったことが原因だという. 同市では、津波注意報が出た場合、本来なら沿岸部の若林区宮城野区を中心に計27基の屋外拡声装置と、消防団長の家などにある戸別受信機104台から情報が流れる. 8月31日午後10時すぎに注意報が出た際、市消防局の無線機から自動で音声を流すよう職員が設定をしたつもりが、電源が入っていなかったという. 両区では、東日本大震災で計643人が犠牲になった. 市消防局の小野清・防災担当参事は「命に直結する重要なシステムでこのようなミスをして申し訳ない」と話した.