グランツーリスモ5』はWebブラウザ上か

前回の プレイレポート では、これから初めて『GE+』を体験する新規プレイヤー向けに、ゲームの主な特徴や魅力を解説してきた. 新大陸グラナド・エスパダでどんな冒険が待ち構えているのか... は実際にプレイしていただくとして、本記事はプレイヤーの家門に編入可能なNPC=キャストたちを、彼らの簡単なプロフィールとともに紹介していこう. メインシナリオに登場するNPCが仲間になる、というのはRPGで珍しいことではないが、ここまで個性豊かなキャラクターが登場するオンラインRPGは『GE+』だけといっても過言ではない. ぜひ、お気に入りキャストを1人見つけてほしい. 新大陸No.1の美女は誰? 百花繚乱な女性キャストたち ●リサ・リンウェイ 編入エスト: 荒らされた倉庫 プロフィール: 港町コインブラの大人気カフェ"セイウチ"の女主人. 彼女の美貌目当ての客が多く、セイウチマニアなるファンもついているのは嬉しいかどうか微妙だ. 本人いわく「リボルドウェソルジャーの男をふった」らしい. 露出がやたらと高い軽装備にふさわしく、スピードとキレのある短剣スタンスを習得できる. ●カトリーヌ 編入エスト: カトリーヌに心臓を! プロフィール: トルシェー博士が、亡き最愛の娘の姿を模して錬金術により生み出した人形NPCなので、よく見ると手足の関節が人間とは異なる. クエスト遂行時にプレイヤーは力、技術、知能、召喚と異なる4タイプのカトリーヌを選択可能. タイプによって使えるスタンスと外見に違いが出る. ここで紹介しているのはスタンス"マリオネット"が習得できる、召喚型カトリーヌだ. ●賢者エミリア 編入エスト: なし. アイテムモールで購入できる有料キャラクター プロフィール: 新大陸で失踪した博物学者の父を探すため、港町コインブラで道具屋を営むウィザード. スクリーンショットは"エミリア"の有料版キャラクターで、賢者の名にふさわしく知能ステータス値が通常版より高い. また、魔法スタンスの種類も追加されているのが特徴だ. エミリアは『GE+』のメインシナリオに深く関わるキャストなので、通常版でもよいから必ず編入、育成しておきたい. ●アデリーナ・エスペランサ 編入エスト: 骸骨を集める女性 プロフィール: コミック版『GE+』第1話ではただの酔っ払いとして描かれているが、かなり有能なキャスト. かつては海賊の長として近隣の海域を支配していたが、戦いのさなかに片目を失い、今は引退している. 曲刀の使い手で攻撃力もスピードもあり、育成しがいのあるキャストの1人だ. ●グレイス・ベルネルリ 編入エスト: 幻術師シャルリン プロフィール: 港町コインブラの鉄砲屋NPC. 拳銃、長銃、散弾銃、銃剣と、あらゆる銃器の扱いに精通. プレイヤーキャラクターのマスケッティアと比較しても能力が高く、『GE+』プレイヤーに最も愛されているキャストの1人だ. ●ブルーニ・エティエン 編入エスト: ゴールドホーンガーゴイルの角 プロフィール: リボルドウェの街中でも一際目を引く美人キャスト. 決めセリフが「汗かくの嫌なんですけど? 」という、ちょっと高飛車お姉さま系で個人的には一番のお気に入りなのだが、拳銃による攻撃力がやや低いため『GE+』での実用度は今ひとつだ. 現在の職業はトレジャーハンターを名乗っているが、他のキャスト同様にその過去は謎に包まれている. ●ヘレナ 編入エスト: ヘレナの事情 プロフィール: この美貌と、たぐいまれなる属性魔法の能力を持つヘレナ. 子供の頃からアルセンサーカス団で育ち、現在は副団長を勤めている. プロストを呼び出す専用スキルや、トランプのカードをあしらった衣装など、数多くいる『GE+』キャスト内でもかなりユニークな存在. パンツについたリボンは位置、意味ともに謎めいている. 次ページでは男性キャストを紹介. 9月16日より開催中の東京ゲームショウ2010において、SCEから発売される『グランツーリスモ5(以下、GT5)』のメディアセッションが開催された. 『GT5』は、いよいよ発売日が11月3日に決まったPS3用オンラインカーライフシミュレーター. セッションでは開発元・ポリフォニーデジタルの山内一典氏が登壇し、新たな収録車種やコース、マイホームの詳細機能、最速マシン"X1プロトタイプ"などの情報を明らかにした. 登壇した山内氏は、「『GT5』は、今やアポロ計画のごとく複雑かつ大規模なプロジェクトになった」と形容. レッドブル・レーシングと共同で制作された、ゲーム中の特別なクルマ"X1プロトタイプ"の収録なども、その1つといえそうだ. 収録車種・コース 1,000車種以上が収録される『GT5』. セッションでは、フォルクスワーゲン軍用車両クーベルワーゲン、水陸両用シュヴィムワーゲン、サンババス、イスズの4200R、シトロエンと『GT』の間で作り上げられたレーシングカーといった車種が紹介された. また、シリーズおなじみのラグナ・セカ、トライアルマウンテンと、ル・マン24時間レースで有名なサルトサーキットがコースに収録されることも判明. ちなみに、残念ながらシュヴィムワーゲンの水陸両用は、ゲーム中では再現されていないとのことだ. フォルクスワーゲン クーベルワーゲン typ82 '44 フォルクスワーゲン シュヴィムワーゲン typ166 '42 フォルクスワーゲン typ2(T1)サンババス'62 イスズ 4200R '89 GT by シトロエンレースカー ラグナ・セカ トライアルマウンテン サルトサーキット PS3Webブラウザの双方から遊べるマイホーム 各プレイヤーがそれぞれマイホームを持ち、そこからオンライン上の機能が楽しめるのは、これまでも紹介されてきた通りだ. マイホームには、メッセージボードやEメール機能、プレイログ、フォトアルバム、コースアルバム、クルマやアイテムを贈るギフト機能など、現段階で考えうるオンライン機能が集約されているという. ネットワークを通じて、自分で操作するA-Spec、監督として指示を出すB-Spec双方のモードを他プレイヤーと楽しむこともできる. しかし、「これだけではただ高機能なオンラインゲーム」と語った山内氏. なんと、このマイホームは グランツーリスモ.ドットコム 上にも置かれ、PS NetworkのIDでログイン可能かつ、PS3とほぼ同様にマイホームを利用できることを明かした. Webブラウザ上からもB-Specモードならばプレイできるという. レースは、ライブタイミングやリアルレポートの形で見られるそうだ. 山内氏は、「『GT5』では、外にいながらWebブラウザを通してクレジットを稼ぐことも可能」と、『GT』の新たな遊び方を提示. 『GT5』が、ブラウザゲームとコンソールゲームが同ゲーム内で共存することへの橋渡しになるであろうことも語っていた. さらに、スペシャルイベントのレースも非常に充実することも明かしてくれた山内氏. 中でもピックアップされたのは、自動生成されるコースで優勝を競う"グランツーリスモラリー"だ. このスペシャルイベントにエントリすると、WRCさながらにSSを戦い抜くレースを楽しめる. しかもコースが自動生成されるので、エントリーするたびに異なるコースで走れるとのことだ. ち密な天候変化 山内氏は、『GT5』には気圧、湿度から、晴れ、雨、くもりなど、天候の要素が採り入れられていることも語った. コースには、たとえば湿気が多く、雨が降りやすいなどの環境特徴があり、当然雨が降れば路面の摩擦係数(まさつけいすう)も変化する. さらには、乾き方の差まで表現していて、それが走りに影響を与えるそうだ. 地上最速のレーシングカー"X1プロトタイプ" 最後に披露されたのは、レッドブル・レーシングをパートナーにゲーム上で実現された地上最速のレーシングカー"X1プロトタイプ". さまざまなレギュレーションに縛られた現実のレース. ならば、そのレギュレーションをすべて取り払い、ただ最速を求めるのならば、それはどんな性能を持ったクルマで、それを運転するのはどのような感じになるのか――という夢からスタートしたプロジェクトであると、山内氏は話した. そこで山内氏は、レッドブル・レーシングと、同チームのチーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューイ氏らの協力を得て、そのクルマを『GT5』に実現した. それが"X1プロトタイプ"であるという. "X1プロトタイプ"の入手条件について山内氏は、「最初から最速のクルマが手に入ってしまってはおもしろくないと思います. なので、X1プロトタイプは、それなりに頑張った人が手に入れられる」と語っていた. "X1プロトタイプ"のメイキング風景. イギリス、ミルトンキーンズにあるレッドブル・レーシングのオフィスでも、綿密な打ち合わせが行われていたようだ.