羽生王位が勝って2勝1敗に 将棋王位戦七

19日、ロッテ2―1日本ハム) 負ければ貯金が底をつく苦境で、ロッテのドラフト1位左腕、藤岡が奮起した. 1カ月半ぶりの1軍マウンドで5回3安打無失点. 先制点が7回だったため、勝ち星は付かなかったが、「チームが勝てたのでよかった」と晴れやかに笑った. 「思うように使えた」という直球を軸に組み立てた. 5回2死から金子誠二塁打に続き、2四球で満塁となったが、糸井を二飛に打ち取った. 3ボール1ストライクとなったが、「打たれるわけがない. 絶対に抑えてやる」とつぶやき、速球で詰まらせた. 5月までに4勝した後、不振に陥って7月初旬に2軍落ち. 「早く上がってね、とファンに言われるのも、正直つらかった」. それでも、地道な取り組みで乗り越えた. 「次はもっと長い回を投げて、チームにも自分にも勝ちを付けたい」と藤岡. 「きょうぐらいの投球をしてくれたら、当然次も投げてもらう」. 駒不足の先発のやりくりに苦しむ西村監督は、復活に胸をなで下ろした. ○根元(ロ) 先制の三塁打. 「追い込まれていたので何とか粘って、最低でも得点圏に走者を進めたいと思った」 ■栗山監督、悔しさあらわ 日本ハムは9回に金子誠の適時打で1点差に迫り、なお2死満塁と攻め立てたが、最後は西川が一邪飛に倒れて3連勝を逃した. 栗山監督は「あそこまでいったら勝たないと. ここまできたら結果が全て」と悔しさをあらわにした. 先発した3年目の中村が6回に満塁の危機をしのぎ、援護がないまま降板. 指揮官は「見殺しの形になって申し訳ない」と、報われなかった中村の心中を思いやった. ●中村(日) 6回無失点も勝敗はつかず. 「だいぶ真っすぐで押せたと思う. 走者を出してから、何とかゼロに抑えられたところは収穫. 将棋の第53期王位戦七番勝負第3局が1、2日、長崎市で指され、羽生善治王位が挑戦者の藤井猛九段に99手で勝ち、対戦成績を2勝1敗とした. 第4局は8、9日、神戸市で指される.