三島賞に青木淳悟さん、山本賞は原田マハさ

第25回三島由紀夫賞山本周五郎賞(新潮文芸振興会)の選考会が15日、東京都内のホテルで開かれ、三島賞青木淳悟さん(33)の「私のいない高校」(講談社)、山本賞は原田マハさん(49)の「楽園のカンヴァス」(新潮社)に決まった. 賞金は100万円. 贈呈式は6月29日、東京・虎ノ門ホテルオークラで. 青木さんは2003年、早稲田大在学中にデビュー. 「私のいない高校」は、高校教諭の大原敏行さんの著作「アンネの日記 海外留学生受け入れ日誌」を参考に改編、創作した実験的な作品. ブラジル出身のカナダ人留学生がやってきた高校の日常を視点を固定せず淡々と描いた. 青木さんは「この作品は半分以上、参考文献に依拠して書かせてもらい、自分で書いたという感じがしないくらい. 自分の体験は何もないが、自分がそこにいるような奇妙な感じがあった. 本はまだ4冊. 受賞をきっかけに状況を打開したい」と話した. 中国共産党の外交を担う王家瑞・党中央対外連絡部長が30日、北朝鮮を訪問し、朝鮮労働党金永日(キム・ヨンイル)書記(国際部長)らと会談した. 朝鮮中央通信が伝えた. 金正恩(キム・ジョンウン)・第1書記の中国訪問について協議した可能性がある. 王氏はこれまで旧正月のころに毎年のように訪朝して故・金正日(キム・ジョンイル)総書記らと会談しており、今回も金・第1書記と会談するのではとの見方がある. 実現すれば、金総書記死去後、金・第1書記の初めての外国要人との会談となる.