下田市長に楠山氏、無投票で初当選〈17日

大阪府市のエネルギー戦略会議(座長=植田和弘・京大院教授)が18日開かれ、6月の関西電力株主総会筆頭株主大阪市が提案する内容の骨子案が示され、大筋で一致した. 原発について「絶対的な安全性の確保」や発送電の分離、経営体質の強化などを求める. 「可及的速やかに全原発を廃止」を経営目標とすることも盛り込んでいる. 同会議は、松井一郎知事と橋下徹市長が昨秋の大阪ダブル選で公約に掲げた「関電の株主提案権の行使」に向け、具体的な提案内容を協議してきた. この日の骨子案を踏まえ、4月1日の次回会議で全原発廃止の時期などについて詰める方針. 骨子案は、脱原発と安全確保、事業形態の革新、経営体質の強化を掲げる. 原発については「株主価値を毀損(きそん)する恐れがある」として、全原発廃止を目標にする一方、原発の絶対的安全性の確保、独自の地震津波への安全対策を取ることを提示した. 下田市(静岡県) 楠山俊介氏(58)=無新、歯科医師、無投票で初当選.

反体制派への武力弾圧が続くシリアをめぐり、国連とアラブ連盟の合同特使を務めるアナン前国連事務総長は2日、和平調停案の経過を国連安全保障理事会に報告. アナン氏はシリア政府が今月10日までの部隊撤退などを約束したとし、停戦監視団の派遣を検討するよう安保理に要請した. アナン氏はジュネーブからテレビ会議安保理の非公開協議に参加. 協議後、今月議長国の米国のライス大使が会見した. ライス氏によると、アナン氏は1日、シリアのムアレム外相から「10日までに軍の展開と重火器の使用を停止し、人口密集地からの軍の撤退を完了させる」と連絡を受けたと報告. これらが確認されれば、政府軍と反体制派は48時間以内に停戦合意するとの見通しを示した. アナン氏はまた、停戦合意した場合、停戦監視団を派遣できるかを調査するため、国連PKO局がシリアに調査団を派遣することも報告した. 安保理理事国からは停戦監視団派遣に必要な決議採択に前向きな発言が相次いだという. ただ、安保理理事国には、アナン氏の報告に懐疑的な見方も強い. ライス氏は「米国は(シリア政府の)暴力が収まるどころか、むしろ深刻化するかもしれないとみている」との懸念を示した. (ニューヨーク=春日芳晃).